COLUMN / CASEコラム・導入事例

2025.09.25

  • コラム

オリジナルのカスタムサイネージを発注するためには

当社ナレッジより

  1. カスタムサイネージとは何か
  2. カスタマイズが必要とされる理由
  3. カスタムデジタルサイネージのメリット
  4. オリジナル開発の流れ
  5. 開発に必要な費用・相場感
  6. カスタムサイネージの目的と期待効果例
  7. 失敗しないためのチェックポイント
  8. 当社におけるカスタムサイネージ事例
  9. ROI試算と投資回収モデル
  10. まとめ

オリジナルのカスタムサイネージの発注でお悩みの方

「既製品のデジタルサイネージでは物足りない」「ブランド体験を最大化するオリジナル仕様が欲しい」――そう考える企業は少なくありません。特に近年、小売、飲食、交通広告などの分野では「カスタム」や「オリジナル開発」というニーズが高まり、単なる既製品では解決できない課題をどう設計に落とし込むか、当社には数多く相談の声が寄せられており、日々ご提案させていただいております。

この記事では、オリジナルのカスタムサイネージを発注するまでのプロセス、開発に必要なリソース、費用感、実際の当社の事例も交えながら、そして失敗を避けるためのポイントを徹底解説します。

カスタムサイネージとは何か

既製品との違い

既製品のデジタルサイネージは「すぐに導入できる」「価格が抑えられる」といったメリットがありますが、機能やデザインは標準仕様に限られます。一方でカスタムサイネージは、筐体デザインからソフトウェア、通信方式まで柔軟に設計可能です。たとえば「屋外用にIP65規格の防水仕様」「ブランドの世界観、カラーに合わせた筐体塗装」「専用アプリとの連携」など、目的に応じて最適化できます。

カスタマイズが必要とされる理由

現場でカスタマイズが求められる理由は大きく3つあります。

  1. POINT1

    差別化の必要性

    競合他社と同じサイネージではブランド体験に独自性が出せない。

  1. POINT2

    特殊な利用環境

    工場や屋外、24時間365日稼働など、既製品(特に民生品)では対応できない利用環境。

  1. POINT3

    運用効率化

    現場のワークフローに合わせた独自機能の追加。

カスタムデジタルサイネージのメリット

ブランド体験の最大化

オリジナルサイネージは、単なる情報表示装置ではなくブランドの一部です。例えば外資系飲食チェーンでは、店内の内装デザインに合わせた筐体仕上げ、ブランドの世界観・イメージの踏襲が可能です。

顧客エンゲージメント向上

顧客が自分で操作できるタッチパネル式や、スマホ連携によるAR体験を盛り込むことで、単なる「見る広告」から「参加する体験」へと進化させることもできます。

オリジナル開発の流れ

  1. STEP1

    企画・要件定義

    まずは「なぜカスタムが必要か」を明確化します。売上拡大なのか、業務効率化なのか、ブランド訴求なのか――目的に応じて要件が変わります。

  1. STEP2

    設計・試作(プロトタイピング)

    筐体デザインやUI/UXを試作し、実際に現場でテスト。たとえば屋外設置なら日光反射を考慮したディスプレイ角度や輝度調整が必要です。

  1. STEP3

    実装・開発

    ハードウェア製造とソフトウェア開発を並行して進めます。特にIoT連携や外部システム連動にはセキュリティ設計が重要です。

  1. STEP4

    テスト・改善

    導入前に現場検証を行い、操作性や耐久性を確認。飲食店での導入テストでは「油煙によるディスプレイ汚れ」「音が聞こえにくい」など想定外の課題が判明することもあります。

  1. STEP5

    導入・運用

    実際の運用開始後も継続的な改善が必須です。運用マニュアルやメンテナンス体制を整えて初めて、安定したROIが期待できます。

開発に必要な費用・相場感

  • ハードウェア:筐体カスタマイズ、大型ディスプレイ(数十万〜数百万)
  • ソフトウェア:専用CMSやアプリ開発(100万〜500万規模)
  • コンテンツ制作:静止画・動画・インタラクティブUI(数十万〜数百万)
  • 保守費用:月額数万円〜(対象範囲による)

 

当社では大手メーカーより1桁少ないロット、限られたリードタイムでの対応実績が増えています。

👉 オリジナルのカスタムサイネージ開発でお悩みの方は、無料相談はこちら

カスタムサイネージの目的と期待効果例

小売店での売上向上

スポーツ用品店で導入したカスタムサイネージにシューズコーナーにRFIDリーダーを組み込み、商品をかざすとサイズ・カラー・在庫情報が即表示される仕組みを実現。結果、在庫確認にかかる時間を削減し、購入率を向上。

飲食店での注文効率化

ファストフードチェーン向けオリジナル開発のセルフオーダーサイネージの導入。注文ミス減少、ピーク時の待ち時間を削減。

商業施設内での情報提供

商業施設向けカスタムサイネージでは、施設内情報と広告を同時表示。広告収益を確保しながら利用者への利便性も向上。

医療機関(病院・クリニック)での情報提供

待合室のサイネージをオリジナル開発すれば、診療科ごとの待ち時間や院内案内、医療コンテンツを配信できます。聴覚障害者向けに字幕表示を標準搭載するなど、ユニバーサルデザインを反映すれば患者体験が向上します。

工場・製造現場での工程表示

製造ラインに合わせた工程表示をカスタム開発すれば、リアルタイムで稼働状況や異常アラートを表示可能です。(当社自動車整備工場向けソリューションはコチラ

学校・大学での情報発信

学内掲示板をデジタル化し、授業変更・イベント情報・防災情報を一括表示。学内システムと連携することで、学生証(ICカード)でログインすると個人向けのお知らせも受け取れる仕組みに発展できます。

失敗しないためのチェックポイント

  • 過剰なカスタマイズ:必要以上に機能を盛り込み、コストや操作性を悪化させない。
  • 運用設計不足:導入後の更新体制を考慮しないと、情報が古いまま放置される。
  • セキュリティ対策:外部システムと連携する場合は情報漏洩リスクに注意。

当社におけるカスタムサイネージ事例

  • レジ前ディスプレイ(外資系コーヒーチェーン)
    経年劣化したレジ前ディスプレイのリプレイス。チェーン・店全体のコンセプトに溶け込む瀟洒なデザインと仕様、目標コストを実現。詳しくはこちら
  • エレベーターサイネージ(エレベーターメーカー)
    エレベーターに後付け可能なオンライン通信型メディアサイネージ。防犯目的でカメラも実装。当社ショールームで実機を確認いただけます。
  • 公共交通機関向けサイネージ
  • 地下鉄、バスの車内サイネージで実績。要求の信頼性等を満たすサイネージを提供しています。

ROI試算と投資回収モデル

例:小売チェーン全体で3000万円のカスタムサイネージ導入

  • 売上増加効果:月商+5%(+1500万円)
  • 広告収益:月額+200万円
  • 投資回収期間:約18か月

 

※上記のROIは概算モデル(例示)です。実際の回収期間は来客数・放映本数・広告販売単価・保守費などで変動します。

導入効果としての売上増加と収益をどの程度見込むのか、は回収に影響します。大事な投資判断前にパイロット導入→検証を推奨します。

 

※オリジナルのデジタルサイネージ導入メリットの詳細は[こちらの記事]もご覧ください。

カスタムサイネージの開発期間は?

要件次第ですが、当社サイネージのカスタマイズで進められる場合は3ヶ月〜です。

費用感は?

筐体カスタムは台数やご要求の仕様の内容を踏まえ、お見積もりとなります。ソフト開発は数百万規模〜が多い状況です。

海外事例は参考になりますか?

はい。先進都市の取り組みは、国内市場における将来像の参考になります。

まとめ

オリジナルのカスタムサイネージは、単なる情報表示を超えて ブランド訴求・業務効率化・顧客体験の向上 を実現します。開発には時間とコストがかかりますが、明確な目的設定と信頼できる開発パートナー選びで高いROIを得ることが可能です。

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