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2025.06.26

  • コラム

OEM・ODMとは?活用方法やメリット・留意点を徹底解説!

サイネージ、タブレット、ディスプレイのOEM/ODM

  1. OEM・ODMとは?
  2. デジタルサイネージ業界でのOEM・ODM活用事例
  3. OEM・ODMのメリット
  4. 活用時の留意点とリスク
  5. パートナー企業の選定ポイント
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ

「オリジナルのデジタルサイネージを作りたいけど、自社では製造や設計ができない…」「OEMやODMって具体的にどう使うの?」
そんな疑問をお持ちの方へ。この記事では、OEM・ODMの基本概念から、デジタルサイネージ業界における活用方法、メリットや導入時の注意点まで、わかりやすく解説します。

OEM・ODMとは?

OEMの定義と特徴

OEM(Original Equipment Manufacturer)とは、他社ブランドの製品を製造する方式です。自社で製造設備を持たずとも、外注先に設計を提示して製品を作ってもらうことで、コスト削減と効率的な市場展開が可能になります。

ODMの定義と特徴

ODM(Original Design Manufacturer)は、製品の設計・開発段階から製造までを一貫して請け負う方式です。デザインや仕様に関するノウハウが少ない企業でも、ODMパートナーと連携すれば、オリジナル性の高い製品を展開できます。

両者の違いと選び方

 OEM ODM
設計主導 発注側 受託側    
オリジナル性ブランド名のみ製品自体にも反映可能
初期コスト  比較的低い高めだが設計費込み

導入の目標が「スピード重視」ならOEM、「差別化重視」ならODMが適しています。

デジタルサイネージ業界でのOEM・ODM活用事例

高付加価値サイネージのODM事例

カメラ・通信機能を組み込んだ後付け可能なエレベーター内サイネージをODMで開発。稼働中のエレベーター内に後付け設置できる専用機器として評価されています。

販促業界でのOEM導入例

ある流通チェーンでは、サイネージ筐体に自社ロゴやパネル仕様をOEM対応して導入。初期投資を抑えつつ、ブランドイメージの統一と現場オペレーションの効率化を実現しました。

OEM・ODMのメリット

製造コストの削減

自社で製造ラインを持たずに外部リソースを活用できるため、設備投資や人件費を抑えることができます。特に小ロット生産や多品種展開において高いコストパフォーマンスを発揮します。

短納期での商品化が可能

OEMはすでに存在する設計を使うことが多く、ODMも設計を任せることでリードタイムを短縮可能。市場の変化に柔軟に対応した商品投入が実現します。

活用時の留意点とリスク

品質管理と検証体制の確保

製造委託では検品基準の明文化と、第三者検査機関の活用も視野に入れるべきです。とくにデジタルサイネージのような電子機器では、初期不良や動作不安定がブランド毀損につながるリスクがあります。

契約・知的財産の取り決め

ODMでは「設計図の所有権」が問題になるケースもあります。秘密保持契約(NDA)著作権・商標の帰属に関する契約を必ず書面で交わしましょう。

パートナー企業の選定ポイント

  • デジタルサイネージ分野での開発実績
  • 小ロット対応の柔軟性
  • 長期的なアフターサポート体制
  • 自社ブランドへの理解力

企業間の相性やフィードバック体制も、長期的成功には不可欠です。

よくある質問(FAQ)

Q:OEMとODMはどちらが費用を抑えられますか?
A:基本的にOEMの方が初期費用は安く抑えられますが、ODMの方が製品の差別化がしやすいため、目的に応じて選択しましょう。

Q:小ロットでもOEM・ODMは可能ですか?
A:企業によります。多品種小ロットへの柔軟な対応が求められており、当社のような専門企業が存在します。

Q:ODMの開発期間はどれくらい?
A:製品によって異なりますが、簡易な構成で3〜6ヶ月、本格的な開発では1年近くかかることもあります。

まとめ

OEM・ODMは、自社製品の開発・拡張をスピーディに実現できる強力な手段です。とくにデジタルサイネージ分野では、柔軟性・高機能・ブランド性の両立が可能になります。
導入を検討中の方は、まずは信頼できるパートナー探しから始めましょう!

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