
COLUMN / CASEコラム・導入事例
デジタルサイネージとは?導入方法やメリット・留意点を徹底解説!
「そもそもデジタルサイネージって何?」という基本から、導入方法、メリット、注意点、そして活用事例まで
デジタルサイネージとは?

デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイやLEDパネルなどを用いて情報を表示する「電子広告掲示板」のことです。動画や静止画、テロップなど多様なコンテンツを表示でき、駅、商業施設、病院、企業の受付など幅広い場面で活用されています。
デジタルサイネージの種類
主に以下の3タイプに分類されます。
種類 | 特徴 | 主な活用例 |
屋内型 | 天候の影響がない環境に設置。高解像度やタッチ対応も可能 | 商業施設、飲食店、オフィス、店頭、棚前 |
屋外型 | 防水・高輝度。天候・直射日光下でも視認性あり | 駅前、バス停、駐車場 |
移動型 | 自立スタンドで持ち運びが可能。電源不要のバッテリー式も | イベント、展示会、店頭POP |
デジタルサイネージの導入方法
「導入」と一口に言っても、実際にはいくつかのステップを踏む必要があります。以下の流れを押さえておくとスムーズです。
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STEP1
目的の明確化
広告宣伝なのか」「案内表示なのか」「待ち時間の有効活用か」など、何を達成したいのかを最初に定義しましょう。ここがブレると、機器選定やコンテンツ作りもズレてしまいます。
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STEP2
設置場所の選定
どこに置くかによって、画面サイズや明るさ、防水性など必要なスペックが変わります。
・屋内:明るさよりも視認性・解像度重視
・屋外:防水・高輝度・盗難防止が重要
・移動型:電源確保が難しい場所ではバッテリー式が便利
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STEP3
機器・システムの選定
・ディスプレイ(液晶/電子ペーパー)
・コンテンツ管理システム(CMS)
・STB(メディアプレーヤー)
・ネットワーク環境(Wi-Fi、4Gなど)
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STEP4
コンテンツの制作・運用体制構築
「誰が」「どのくらいの頻度で」更新するのか?を明確にしましょう。デザイン制作が社内で難しければ、制作会社への外注も検討を。
デジタルサイネージ導入のメリット
1. 情報発信のスピードが飛躍的に向上
クラウドCMSを使えば、オフィスや本部から複数拠点のサイネージを一括更新できます。チラシ印刷や配布にかかる時間・人件費が不要になります。
2. 視認性が高く、目に留まりやすい
動きのある映像やテロップは、静止画よりも圧倒的に目を引きます。音声やセンサーを組み合わせれば、インタラクティブな訴求も可能です。
3. 紙からの脱却=コストと環境負荷の削減
紙の印刷・貼り替え作業・廃棄処分がなくなり、業務負荷軽減とSDGsの両立ができます。サステナブル経営の一環としても注目されています。
4. タイムリーな表示切り替えが可能
朝・昼・夜で異なるメニューやキャンペーン表示をスケジュール設定で自動切替できます。人手を介さずに運用できるのは大きなメリットです。
導入時の留意点
メリットが多い一方で、導入時にはいくつかの注意すべきポイントもあります。
1. コンテンツ更新体制が曖昧だと失敗する
導入後に「誰も更新しない」「古い情報のまま放置」となるケースが少なくありません。
→ 専任担当を明確化し、運用ルール(更新頻度・素材管理など)を整備しましょう。
2. 設置場所の環境条件に要注意
屋外の場合は、地域の屋外広告物条例や設置許可が必要なケースもあります。また、直射日光や雨・風による故障も想定し、スペック選定を慎重に行う必要があります。
3. コンテンツ制作に手間とコストがかかる場合も
高品質な動画やグラフィックが必要な場合、外注コストが発生します。
→ 初期はテンプレートや写真素材を活用しつつ、徐々にレベルアップするのがおすすめです。
活用事例紹介
以下は、実際にデジタルサイネージを導入して成果を上げている企業の一例です。
● 飲食チェーン店
目的:時間帯別メニュー表示と販促
導入効果:昼夜で異なるメニューの表示を自動切替。セット商品の注文率が向上。
● 商業施設
目的:イベント案内の掲示
導入効果:サイネージ経由での来場者数が前年比145%に。ポスターと併用し、導線誘導にも成功。
導入前のチェックリスト
以下のチェックリストは、導入を検討する企業が社内で準備すべき項目です。
✅ 目的の明確化 | 販促、案内、ブランディングなど、導入理由が明確か?
✅ 設置場所 | 視認性・電源・ネット環境などの条件を満たしているか?
✅ 機器の選定 | 屋内/屋外、サイズ、解像度、防水性などは適切か?
✅ CMSの選定 | 更新のしやすさ、スケジュール機能、対応フォーマットは?
✅ コンテンツ体制 | 制作・更新の担当者と運用ルールが決まっているか?
✅ メンテナンス体制 | 故障時の対応、定期点検、保証の有無などを確認済みか?
無料相談のご案内
「どの機器を選べばいいのか分からない」「自社で運用できるか不安」など、初めての導入には不安がつきものです。
専門スタッフが導入から運用までトータルでサポートいたします。
よくある質問(FAQ)
CMSの導入は必須ですか?
手動でUSB更新も可能です。限られた場所で数台、更新頻度も少ない場合は手動をお勧めします。一方、複数拠点、複数台設置で管理したい場合、CMSがあると効率が大幅に上がります。CMS運用は通信費などのランニングコストが発生するため、運用・管理工数削減効果とコストを比較することをおすすめします。
設置場所に電源がない場合は?
当社ではバッテリー駆動する電子ペーパーによる提案も可能です。導入前に設置条件を確認しましょう。
デジタルサイネージの費用感は?
通信ネットワークを使わないスタンドアローン型の小型モニターなら数千円〜、通信ネットワークを使う小型モニター1台とCMSなら数万円台〜、大型屋外型や複数拠点のクラウド管理を行う場合は数十〜数百万円の予算が目安です。当社のサイネージは、Amazonオンライン直営ストアから24時間365日お求めになれます。
まとめ
デジタルサイネージは、単なる映像表示ではなく、業務効率化・販促強化・ブランド訴求・環境配慮といった多くの課題解決に貢献します。
導入において重要なのは「目的の明確化」と「運用設計」。機器選びやコンテンツ制作は、あくまでその手段です。
まずは、小さな1台から始めて、効果を実感しながら拡大していくのが成功への近道です。