COLUMN / CASEコラム・導入事例
デジタルサイネージ会社の選び方とタイプ別比較
メーカーが選ぶべきパートナーとは?
- なぜ失敗する? サイネージ会社選びで起きがちな「ミスマッチ」
- 自社に合うのはどこ? デジタルサイネージ会社「4つのタイプ」
- メーカーがパートナーを選ぶ際に見るべき2つのポイント
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
デジタルサイネージの導入を成功させる鍵は、「会社選び」にあります。しかし、提供企業は「機器販売」「システム開発」「コンテンツ制作」など得意分野が分かれており、自社の課題に合わない会社を選ぶと運用破綻の原因になります。この記事では、サイネージ会社を4つのタイプに分類し、メーカー様が売り場での販促を成功させるために選ぶべきパートナーの基準を詳しく解説します。
なぜ失敗する? サイネージ会社選びで起きがちな「ミスマッチ」
「デジタルサイネージ会社」と一口に言っても、その中身は千差万別です。失敗事例の多くは、依頼先の特徴を理解せずに契約してしまったことに起因します。
「安さ」だけで選び、導入後のサポートがなく放置状態に
初期費用を抑えるために、ネット通販メインの格安機器販売会社から購入したケースです。 機器は届いたものの、設定マニュアルが不親切だったり、故障時の窓口がメール対応のみだったりと、現場でトラブルが起きた際に誰も助けてくれません。結果、黒い画面のまま放置される「ブラックアウト」状態が多発してしまいます。
制作会社に依頼したが、配信システムがなく更新が困難
「きれいな動画を作りたい」という思いから、映像制作会社や広告代理店主導で導入するケースです。 クオリティの高い動画は納品されますが、「それをどうやって全国の店舗に配信するか」というシステム面のノウハウがない場合があります。「動画の更新には毎回編集費がかかる」「USBを郵送するしかない」といった運用負荷の高い提案になりがちで、長期的な運用が続きません。
自社に合うのはどこ? デジタルサイネージ会社「4つのタイプ」
ベンダーによって、得意領域や対応範囲は大きく異なります。自社の体制や目的に合わせて最適なパートナーを選ぶために、業界を大きく4つのカテゴリーに分けて見ていきましょう。
【機器ベンダー型】 ハードウェアの安さと調達力が強み
ディスプレイやSTB(再生機器)、スタンドなどの「ハードウェア販売」を主力とする会社です。
- 特徴:大量仕入れによる低価格、豊富なサイズバリエーション
- おすすめ企業:既に社内に運用チームがあり、コンテンツも自作できるため、とにかく「箱(モニター)」だけを安く大量に調達したい場合
【システム・クラウド型】 配信管理や運用の利便性が強み
CMS(配信システム)やクラウドサービスを開発・提供するIT系の会社です。
- 特徴:本社からの一括管理機能、タッチパネルのログ解析など、ソフトウェア機能が充実
- おすすめ企業: 全国の売り場をネットワークで管理したい、販促データを取得して分析したい場合。メーカー様には最も重要なパートナー候補の一つ
【コンテンツ制作型】 映像のクオリティと演出力が強み
映像制作会社やデザイン会社が、サイネージ事業も行っているパターンです。
- 特徴: 顧客の足を止める魅力的な動画制作が得意
- おすすめ企業:短期間のイベントや展示会など、運用(配信)のしやすさよりも「一発のインパクト」や「ブランド演出」を最優先したい場合
【ワンストップ型】 導入から運用まで丸投げできる安心感
機器選定、システム提供、コンテンツ制作、設置工事、保守サポートまでを一括で請け負う会社です。
- 特徴:窓口が一本化されるため、トラブル時のたらい回しがない
- おすすめ企業: 社内に専門知識を持つ担当者がいない、または手間をかけずに安定運用したいメーカー様。トータルコストの管理もしやすくなる
どのタイプが最適かは、「自社でどこまで対応できるか」と「何を最優先したいか」によって変わります。
価格を重視するのか、運用効率を高めたいのか、表現力を追求したいのか、あるいはすべてを任せたいのか。自社の体制と目的を整理したうえで、最適なパートナーを選ぶことが重要です。
メーカーがパートナーを選ぶ際に見るべき2つのポイント
タイプを理解した上で、最終的に契約する会社を決めるためのチェックポイントです。
1. 小売店の現場(棚・通信環境)を理解しているか
駅や大型ビルのサイネージ実績があっても、スーパーやドラッグストアの「売り場」の事情に詳しいとは限りません。 「棚のサイズ規格」「電源確保の難しさ」「店舗ごとの電波状況」など、泥臭い現場の課題を理解している会社を選びましょう。「電池式の提案」や「盗難防止策」など、現場目線のアドバイスができる会社が信頼できます。
2. トラブル時の「サポート体制」と「対応スピード」
売り場のサイネージが止まっている時間は、機会損失そのものです。 「故障したらセンドバック(郵送修理)のみ」なのか、「オンサイト(作業員派遣)対応」があるのか。また、コールセンターは土日も繋がるのかなど、保守サポートの内容を契約前に必ず確認してください。
「自社にはどのタイプの会社が合うのか分からない」「機器もシステムもまとめて相談したい」とお悩みですか? 弊社は導入計画から運用サポートまでを一貫して行うワンストップサービスを提供しています。
よくある質問(FAQ)
コンテンツは自社で作れるので、配信システムだけ契約できますか?
はい、可能です。
「システム・クラウド型」や「ワンストップ型」の企業の多くは、CMS(配信ソフト)のみの契約プランを用意しています。静止画ファイルや動画ファイルを自社でアップロードして運用する企業様も多くいらっしゃいます。
途中で会社を変更することはできますか?
可能ですが、注意が必要です。
「買い切り」のディスプレイであれば使い回せますが、STB(再生機器)や配信システムは各社独自の規格である場合が多く、会社を変える際に機器ごと入れ替えになるリスクがあります。最初の選定が肝心です。
見積もりを取る際に伝えるべき情報は?
「設置場所(店舗の種類や棚の状況)」「台数(規範)」「更新頻度」「インターネット環境の有無」「予算感」を伝えると、より具体的で精度の高い提案がもらえます。
まとめ
デジタルサイネージ会社には「機器」「システム」「コンテンツ」「ワンストップ」という4つのタイプがあります。 メーカー様が全国の売り場で安定した販促活動を行うためには、単なる「安さ」ではなく、現場の課題を解決できる「システム」と「サポート体制」を持っている会社を選ぶことが重要です。 もし、社内に専門チームがなく、何から手をつければ良いか分からない場合は、全てを任せられる「ワンストップ型」の企業に相談することをお勧めします。