COLUMN / CASEコラム・導入事例

2025.08.25

  • コラム

キャンペーン代行の価格相場を徹底解説

費用を抑えるコツと失敗しない選び方

  1. キャンペーン代行の料金体系は主に3種類
  2. 【料金内訳】キャンペーン代行の費用相場を徹底解説
  3. キャンペーン代行の価格を左右する5つの重要ファクター
  4. キャンペーン代行の費用を賢く抑える3つのコツ
  5. 価格だけで選ぶのは危険!失敗しないキャンペーン代行会社の選び方
  6. 【まとめ】
  7. よくある質問(FAQ)

キャンペーン代行の料金体系は主に3種類

キャンペーン代行の価格を理解する上で、まず知っておきたいのが料金体系です。主に「月額固定報酬型」「プロジェクト型(都度、見積)」「複合型」の3つに分けられます。それぞれの特徴を理解し、自社のキャンペーン目的や予算に合ったプランを選びましょう。 

 

①月額固定報酬型

月額固定報酬型は、毎月一定の金額を支払う料金体系です。 

キャンペーンシステムの月額利用料を支払い自社で企画~運営を行う場合や、X・Instagramでのキャンペーンを定期的に実施したい場合にメリットがある料金体系になります。

項目 

内容 

メリット 

・毎月の支出が明確で予算管理がしやすい 
・長期運用が前提のため、データの蓄積と改善が期待できる 

デメリット 

・成果が低くても満額費用が発生 
・マンネリ化のリスクがある   

向いているケース 

・ブランド認知度向上を目的としたキャンペーン 
・ XやSNS等、継続的な施策が有効な媒体でのキャンペーン 

 

②プロジェクト型

プロジェクト型(都度、見積)は、キャンペーンごとに業務内容を定義し、見積りを算出する最も一般的な料金体系です。 

項目 

内容 

メリット 

・対応範囲が広く、希望のキャンペーンが実施できる 
・必要な内容のみ発注が可能でコストの管理がしやすい 

デメリット 

・月額固定型と比較して費用が高額になりやすい 
・何を依頼したいかが明確でない場合、成果が曖昧になるケースも 

向いているケース 

・企画~運用まで一連の業務を外注したい 
・ はじめてキャンペーンを実施したい企業 

 

③複合型(固定+プロジェクト)

複合型は、月額の固定費に加えて、必要な機能や業務を追加し、その費用を支払うハイブリッドな料金体系です。

項目 

内容 

メリット 

・月額固定費を必要な機能、業務だけを追加するためコストが抑えやすい 

デメリット 

・料金体系が複雑になりやすい 
・プロジェクト型と比較して、柔軟な運用が難しい 

向いているケース 

・成果を追いながら長期的な関係を築きたい企業 
・XやInstagramとweb等の別媒体を絡めたキャンペーンを実施したい企業 

 

【料金内訳】キャンペーン代行の費用相場を徹底解説

キャンペーン代行の価格は、キャンペーンの種類や依頼する業務内容によって大きく異なります。ここでは、具体的な費用相場を「キャンペーンの種類別」と「業務内容別」に分けて詳しく解説します。 

 

キャンペーンの種類別の費用相場

実施するキャンペーンの種類によって、必要なシステムや工数が変わるため、価格も変動します。 

 

キャンペーンの種類 

費用相場(目安) 

特徴 

SNSキャンペーン

(X、 Instagram) 

15万円~ 100万円 手軽に参加可能なキャンペーンが多く、
拡散性の高く幅広い世代へのリーチが可能でユーザーとのエンゲージメントを高めやすい施策。 
LINEキャンペーン 50万円~150万円 圧倒的なユーザー数と高いアクティブ率、メッセージの高い開封率等、
友だち登録者数の増加とあわせ、顧客との直接的なコミュニケーションを可能にし、効果的な販促活動を実現できる施策。 
マストバイキャンペーン 50万円~200万円 特定の商品の購入が応募条件となっており、販促効果による直接的な売上アップと合わせ、
流通・小売の販促支援としても効果がある施策。新商品の発売時やリニューアル時、既存商品の底上げ等で実施される。 
オープン懸賞キャンペーン 20万円~100万円 誰でも応募できる形式。Webサイト上のフォームから応募するタイプが主流。ブランド認知度向上に向いている。 
サンプリングキャンペーン 40万円~200万円 新商品の試供品などを配布。商品発送業務が必須となり、発送数に応じて費用が変動する。 

※上記の価格はあくまで目安です。企画内容や景品代、広告費は別途必要になるケースがほとんどです。 

 

業務内容別の費用相場

次に、キャンペーンを構成する各業務を個別に依頼した場合の料金相場を見ていきましょう。自社で対応できる業務と外部に委託する業務を切り分ける際の参考にしてください。 

 

業務内容 

費用相場(目安) 

備考 

企画立案・コンサルティング 10万円~50万円 キャンペーンの骨子を作る重要な部分。実績豊富な会社ほど高くなる傾向。 
キャンペーンLP制作 15万円~70万円 デザインの複雑さや、応募フォームなどのシステム連携の有無で変動。 
SNSアカウント運用代行 10万円~50万円/月 投稿作成、コメント返信、レポート作成など。投稿頻度や対応時間で変動。 
キャンペーン事務局代行 20万円~100万円/月 問い合わせ対応(メール・電話)、応募者データ管理など。想定問い合わせ件数で変動。 
システム開発 30万円~200万円以上 レシートOCR認証、シリアルナンバー認証、インスタントウィン抽選など、技術的な難易度で大きく変動。 
景品発送代行 5万円~(+実費) 基本料金+(発送単価×件数)。個人情報の取り扱いを含むため、セキュリティ体制が重要。 
広告運用代行 広告費の20%程度 SNS広告やWeb広告の運用手数料。別途、実費としての広告費が必要。 

 

【料金シミュレーション】小規模〜大規模キャンペーンの費用例

■例1:小規模なX(Twitter)フォロー&リポストキャンペーン(1ヶ月) 

・内容:アカウントフォローと特定投稿のリポストで応募完了。デジタルギフト100名様にプレゼント。 

・依頼範囲:企画サポート、投稿文・画像作成、抽選、当選者へのDM連絡 

・費用合計:約25万円 

・企画・運用費:15万円 

・クリエイティブ制作費:5万円 

・景品代(デジタルギフト500円×100名):5万円 

 

■例2:中規模なマストバイキャンペーン(3ヶ月) 

・内容:対象商品購入レシートでWebから応募。抽選で豪華家電や商品券が当たる。 

・依頼範囲:企画、LP制作(レシート応募システム込)、キャンペーン事務局、抽選、景品発送 

・費用合計:約150万円~ 

・企画・ディレクション費:30万円 

・LP・システム開発費:60万円 

・事務局運営費(3ヶ月):40万円 

・景品発送・管理費:20万円~(※景品代は別途)

 

キャンペーン代行の価格を左右する5つの重要ファクター

見積もり価格がなぜその金額になるのかを理解するために、価格を決定づける要因を知っておきましょう。 

①キャンペーンの規模・期間

当然ながら、キャンペーンの対象者数や実施期間が長くなればなるほど、管理工数が増えるため価格は高くなります。応募者が1,000人のキャンペーンと10万人のキャンペーンでは、サーバーの負荷やデータ管理、問い合わせ対応の量が全く異なります。期間が長引けば、その分だけ人件費や運用コストもかさみます。 

 

②業務範囲の広さ

企画から分析までの全工程をワンストップで依頼するのか、それとも事務局運営や景品発送といった一部の業務だけを依頼するのかで、価格は大きく変わります。依頼範囲が広ければ広いほど、価格は高くなります。見積もりを取る際は、どこからどこまでの業務を依頼するのかを明確に定義することが重要です。 

 

③プレゼント・景品の価格と数量

景品そのものの費用はもちろんですが、景品が高額であったり、当選者数が多かったりすると、管理・発送にかかるコストも増加します。特に、厳重なセキュリティが求められる高額景品や、温度管理が必要な食品などは、特殊な管理・配送費用が上乗せされる場合があります。 

 

④クリエイティブ制作の有無とクオリティ

キャンペーンサイトやバナー、動画などのクリエイティブ制作を依頼する場合、そのクオリティによって価格は変動します。テンプレートを使用した簡易なデザインであれば安価ですが、オリジナルのデザインや有名イラストレーター・タレントを起用した動画制作などを行う場合は、制作費が数百万円に上ることもあります。 

 

⑤応募システムの複雑さ

応募方法も価格に大きく影響します。単純なWebフォームからの応募であれば比較的安価ですが、「レシート画像をAI-OCRで読み取って自動判定する」「シリアルナンバーを認証して、その場で当落が分かるインスタントウィン機能を実装する」といった複雑なシステムを開発する場合は、開発費用が高額になります。 

キャンペーンの成功事例は[こちらの記事]でも詳しく解説しています。 

 

キャンペーン代行の費用を賢く抑える3つのコツ

予算には限りがある中で、できるだけ費用を抑えたいと考えるのは当然です。ここでは、コストパフォーマンスを高めるための3つのコツをご紹介します。 

 

①依頼範囲を明確にし、自社でできる作業を切り分ける

最も効果的なコスト削減方法は、依頼する業務範囲を限定することです。例えば、「企画やSNS投稿の原案作成は自社で行い、事務局運営とシステム開発だけを依頼する」「景品の選定や購入は自社で行い、発送業務のみを委託する」といった形です。自社のリソースや得意分野を洗い出し、外部委託が必要な業務を明確にすることで、不要なコストを削減できます。

 

②複数の会社から相見積もりを取る

1社だけの見積もりで判断するのは非常に危険です。必ず3社程度の代行会社から相見積もりを取り、価格とサービス内容を比較検討しましょう。相見積もりを取ることで、自社が依頼したい業務内容の適正な価格相場が見えてきます。また、各社の提案内容を比較することで、より良い企画や新たな視点を得られるというメリットもあります。

 

③年間契約や長期契約を検討する

もし今後も継続的にキャンペーンを実施する予定があるなら、単発での契約ではなく、年間契約や複数回のキャンペーンをまとめて依頼することを検討しましょう。代行会社側としても、長期的な取引が見込める顧客には割引価格を提示しやすくなります。年間契約を結ぶことで、単発で依頼するよりも1回あたりの単価を抑えられる可能性があります。また、同じ会社と長く付き合うことで、自社の事業やブランドへの理解が深まり、より効果的な提案を受けやすくなるというメリットもあります。 

 

価格だけで選ぶのは危険!失敗しないキャンペーン代行会社の選び方

費用を抑えることは重要ですが、価格の安さだけで代行会社を選んでしまうと、「個人情報が漏洩した」「応募が殺到してサーバーがダウンした」「問い合わせ対応が悪くブランドイメージが傷ついた」といった重大なトラブルにつながりかねません。ここでは、価格以外にチェックすべき重要なポイントを3つご紹介します。 

 

  1. POINT1

    実績や成功事例が豊富か

    まず確認すべきは、代行会社の実績です。特に、自社が属する業界や、実施したいキャンペーンの種類(SNS、マストバイなど)における成功事例があるかどうかは重要な判断基準になります。実績豊富な会社は、過去の経験から得たノウハウを活かし、トラブルを未然に防いだり、より効果的な施策を提案してくれたりします。

  1. POINT2

    担当者とのコミュニケーションはスムーズか

    キャンペーンは、企画から実施、終了まで数ヶ月にわたる長丁場になることも少なくありません。そのため、伴走してくれる担当者との相性やコミュニケーションの円滑さは非常に重要です。レスポンスは早いか、こちらの意図を正確に汲み取ってくれるか、専門用語を分かりやすく説明してくれるかなど、契約前の打ち合わせ段階で見極めましょう。

  1. POINT3

    セキュリティ対策は万全か

    キャンペーンでは、応募者の氏名、住所、電話番号といった多くの個人情報を取り扱います。万が一、これらの情報が漏洩すれば、企業の社会的信用は失墜し、甚大な損害賠償につながる恐れがあります。そのため、代行会社のセキュリティ体制は必ず確認してください。具体的には、「プライバシーマーク(Pマーク)」や「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証」を取得しているかは、信頼性を測る一つの指標となります。

【まとめ】

この記事では、キャンペーン代行の価格相場を中心に、料金体系、費用を左右する要因、コストを抑えるコツ、そして失敗しないための代行会社の選び方まで詳しく解説しました。 

キャンペーン代行の価格は、「SNSかマストバイか」といったキャンペーンの種類や、「企画から発送まで全て任せるか、一部だけか」という業務範囲によって大きく変動します。適正な価格で依頼するためには、複数の会社から相見積もりを取り、サービス内容と価格のバランスを見極めることが不可欠です。 

そして何より重要なのは、価格の安さだけで選ばないことです。豊富な実績、円滑なコミュニケーション、万全なセキュリティ体制といった要素を総合的に判断し、信頼できるパートナーを選ぶことがキャンペーン成功への最短ルートです。 

万一、どの会社に相談すれば良いか分からない、自社のキャンペーンに最適な価格を知りたいという場合は、専門家への相談をお勧めします。 

 

よくある質問(FAQ)

キャンペーン代行は最低いくらから依頼できますか?

依頼内容によりますが、SNSの投稿作成や簡単な運用のみといった部分的な依頼であれば、月額10万円程度から対応可能な会社もあります。ただし、企画やシステム開発、事務局運営まで含めたパッケージプランの場合、最低でも30万円~50万円程度が相場となることが多いです。

成果報酬型のメリット・デメリットは何ですか?

リスクを抑えてキャンペーンを実施できる点です。デメリットは、成果が大きかった場合に総額が固定費よりも高くなる可能性がある点や、短期的な成果を追うあまりブランドイメージに合わない施策が行われるリスクがある点です。

見積もり以外に追加費用がかかることはありますか?

契約内容によります。一般的に、景品代、Web広告費、当選者への景品配送料(実費)などは別途請求となるケースが多いです。また、当初の想定を超えて問い合わせが殺到した場合や、急な仕様変更があった場合などに追加費用が発生することもあります。契約時に、追加費用が発生する条件を必ず確認しておきましょう。

短期間のキャンペーンや、小規模なものでも依頼できますか?

はい、多くの代行会社が対応しています。1ヶ月程度の短期間のSNSキャンペーンや、当選者数が少ない小規模なプレゼント企画など、予算や規模に応じて柔軟なプランを提案してくれる会社がほとんどです。まずは気軽に相談してみることをお勧めします。

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