COLUMN / CASEコラム・導入事例

2025.08.06

  • コラム

キャンペーン代行の比較ポイント7選

失敗しない選び方を企業タイプ別に徹底解説

  1. キャンペーン代行とは?企画から事務局までワンストップで委託可能
  2. なぜ必要?キャンペーン代行を利用する3つの大きなメリットとデメリット
  3. 【最重要】キャンペーン代行会社を比較する7つの選定ポイント
  4. キャンペーンの目的別に選ぶ代行会社の特徴
  5. 【目的別】選ぶべきキャンペーン代行会社の4つの企業タイプ
  6. これで安心!キャンペーン代行の費用相場と料金体系
  7. キャンペーン代行会社選びで失敗しないための注意点
  8. まとめ
  9. よくある質問

キャンペーン代行とは?企画から事務局までワンストップで委託可能

キャンペーン代行とは、企業が実施する販売促進やブランディング目的のキャンペーン活動を、専門の会社が代行するサービスです。一言で「キャンペーン」といっても、その業務内容は多岐にわたります。 

多くの代行会社では、これら一連の業務をワンストップで請け負っています。具体的には、以下のような業務を委託できます。 

 

  • 企画・戦略立案:ターゲットや目的に合わせたキャンペーン全体の設計、KPI設定 
  • クリエイティブ制作:キャンペーンサイト、LP(ランディングページ)、バナー広告、SNS投稿コンテンツなどの制作 
  • システム開発・構築:応募フォーム、抽選システム、会員管理システムの開発 
  • キャンペーン事務局運営:問い合わせ対応(電話・メール)、応募者データ管理、抽選作業、当選者連絡 
  • 景品・賞品の管理・発送:景品の在庫管理、梱包、発送作業 
  • 広告運用・PR:Web広告、SNS広告の運用、プレスリリース配信 
  • 効果測定・分析:応募数、顧客獲得単価(CPA)、投資対効果(ROI)などの分析とレポーティング 

 

自社のリソースが不足している部分だけを部分的に依頼することも、企画から効果測定まで全てを丸ごと依頼することも可能です。キャンペーン代行会社を比較する際は、まず自社がどの業務を委託したいのかを明確にすることが第一歩となります。 

 

なぜ必要?キャンペーン代行を利用する3つの大きなメリットとデメリット

自社でもキャンペーンは実施できますが、なぜ多くの企業が代行サービスを利用するのでしょうか。そこには明確なメリットとデメリットが存在します。 

区分 

項目 

内容 

メリット 

コア業務に集中できる 

煩雑な事務局業務(問い合わせ対応、個人情報管理、景品発送など)を代行することで、
社員は商品開発やマーケティング戦略など本来の業務に集中できる。結果として生産性が向上。 

プロのノウハウで効果最大化 

多数の成功事例や失敗事例をもとに、ターゲットに響く企画や媒体選定などのノウハウを提供。
SNSトレンドや最新のデジタル施策も提案してもらえる。 

法律・トレンドへの対応が可能 

景品表示法や個人情報保護法、SNSの仕様変更にも柔軟に対応。
PマークやISMS認証の取得企業も多く、安心して個人情報の管理を任せられる。 
デメリット 

コストがかかる 

規模や範囲により数十万円~1,000万円超となるケースも。
人件費や機会損失との費用対効果を比較する必要がある。複数社から見積もりを取り比較検討することが重要。 

社内にノウハウが蓄積しにくい 

丸投げすると自社に知見が残りにくい。
定例会での施策共有やレポートの分析を通じて、ナレッジを意識的に蓄積する工夫が必要。 

 

【最重要】キャンペーン代行会社を比較する7つの選定ポイント

  1. POINT1

    対応可能な業務範囲の広さ

    キャンペーン代行会社を選ぶ際は、まず”自社の依頼内容に合っているか”を確認することが重要です。「企画から実行まで任せたい」のか、「事務局だけお願いしたい」のかによって、選ぶべき会社が変わります。

  1. POINT2

    実績と得意分野(SNS・オフラインなど)

    過去の実績は、その会社の信頼性や実力を見極めるうえで重要です。特に、自社と”同じ業界や実施したいキャンペーン形式”での実績があるかを確認しましょう。

  1. POINT3

    料金体系と費用相場との整合性

    料金体系は会社によって異なり、「初期費用+月額固定」や「業務内容に応じた見積もり制」など様々です。自社の予算やキャンペーンの内容に合った、”コストパフォーマンスの良いプラン”を選ぶことが大切です。

  1. POINT4

    成果を最大化する企画・提案力

    依頼された業務をこなすだけでなく、目的達成に向けた提案力があるかも重要な比較ポイントです。商談時に「売上を120%にしたい場合、どんなキャンペーンが考えられますか?」など具体的に相談し、提案の質や熱意をチェックしましょう。

  1. POINT5

    個人情報を守るセキュリティ体制

    キャンペーンでは氏名や住所などの個人情報を扱うため、”代行会社のセキュリティ体制の確認は必須”です。
    「**Pマーク**」や「**ISMS(ISO27001)**」の認証取得は、情報管理が適切である証拠となり、**信頼できる委託先かを見極める重要な指標**です。


  1. POINT6

    円滑なコミュニケーションを支えるサポート体制

    キャンペーン中は予期せぬトラブルが起こることもあるため、”迅速で丁寧なサポート体制があるか”は重要な比較ポイントです。

  1. POINT7

    契約形態の柔軟性

    「まずは試したい」「短期間だけ依頼したい」といったニーズがある場合は、”契約期間の柔軟さ”が重要です。

キャンペーンの目的別に選ぶ代行会社の特徴

なぜキャンペーンの「目的」で代行会社を選ぶべきなのか?

キャンペーン代行会社と一括りに言っても、その成り立ちや得意領域は全く異なります。そのため、それぞれの会社には得意・不得意な分野が存在します。 キャンペーンの「目的」と代行会社の「得意領域」がミスマッチを起こすと、期待した成果は得られません。これが、キャンペーン成功への最短ルートであり、代行会社選びで最も重要な視点なのです。 

 

あなたの目的はどれ?代表的なキャンペーンの目的を整理しよう

代行会社を比較する前に、まずは自社のキャンペーンの「主目的」を一つ、明確にしましょう。複数の目的がある場合でも、最も優先したいものは何かを定義することが重要です。  

  • 認知度向上・ブランディング: 新商品や新サービスの存在を広く知らせたい。企業やブランドのイメージを向上させたい。 
  • 販売促進・売上向上: 特定の商品の購入を後押ししたい(マストバイ)。来店やサイト訪問を促し、直接的な売上に繋げたい。 
  • 顧客データの獲得: 将来のマーケティング活動に活用するための見込み顧客リスト(リード)を獲得したい。 
  • 顧客エンゲージメント向上: 既存顧客との関係性を深め、LTV(顧客生涯価値)を高めたい。ロイヤルカスタマーを育成したい。 
  • SNSでの話題化・UGC創出: SNS上で情報が拡散され、ユーザーによる投稿(UGC)を増やしたい。 

あなたの目的はどれに当てはまりましたか?この目的を軸に、最適な企業タイプを見ていきましょう。 

 

【目的別】選ぶべきキャンペーン代行会社の4つの企業タイプ

タイプA:戦略・企画立案が得意な「コンサルティング型」

項目

内容

特徴市場分析やターゲット設定、KGI/KPI設計などの戦略上流から関与し、キャンペーン全体のコンセプトや企画を立案することを得意とする。
単なる施策実行ではなく「なぜ行うのか」「どう事業目標に貢献するか」といった根本的な問いから共に考える戦略パートナー。
こんな目的におすすめブランドイメージを刷新したい場合
・新規事業でどのようなキャンペーンが有効かゼロから相談したい場合
・複雑なマーケティング課題をキャンペーンを通じて解決したい場合
注意点企画立案がメインのため、プレゼント発送や問い合わせ対応などの実行業務は別料金、または対応範囲外となる場合がある。
費用は比較的高額になりやすい。

 

タイプB:事務局運営のプロフェッショナル「オペレーション特化型」

項目

内容

特徴キャンペーン事務局の運営に特化したタイプ
大量のハガキやWebからの応募受付、厳正な抽選作業、個人情報の安全な管理、景品の梱包・発送、
問い合わせ対応(電話・メール)などを正確かつ迅速に遂行。大規模キャンペーンを滞りなく運営する豊富なノウハウを保有。
こんな目的におすすめ・数万件規模の応募が想定されるマストバイキャンペーン
・プレゼントキャンペーンの事務局業務のみを切り出して依頼したい場合
・キャンペーンの企画は自社で行い、実行部分のみを効率化したい場合
注意点事務局運営が専門のため、企画提案やクリエイティブ制作のサポートは手薄なことがある。
あくまで「決められた業務を正確に実行する」役割と捉える必要がある。

 

タイプC:Web・SNS施策に強い「デジタルマーケティング型」

項目

内容

特徴X(旧Twitter)やInstagramなどを活用したSNSキャンペーン、インフルエンサーマーケティング、Webサイト・LP制作、
デジタル広告運用などオンライン施策全般に強みを持つ。最新デジタルトレンドや各SNSの特性に精通し、Web上での話題化・情報拡散を得意とする。
こんな目的におすすめ・若年層をターゲットにSNSで話題を作りたい場合
・キャンペーンサイトへの集客やリード獲得を最大化したい場合
・オンラインで完結する手軽なキャンペーンを実施したい場合
注意点デジタル領域に特化しているため、ハガキ応募の受付やリアルイベントとの連携などオフライン施策には対応が難しい場合がある。

 

タイプD:すべてお任せできる「ワンストップ総合支援型」

項目

内容

特徴企画立案からWeb・SNSなどのデジタル施策、事務局運営、景品発送、効果測定レポートまで、
キャンペーン業務を一括対応できる。社内に各分野の専門スタッフを抱えるか、強力なパートナー企業と連携しており、
発注者の手間を最小限に抑えられるのが最大のメリット。
こんな目的におすすめ・社内にキャンペーン担当者がいない、またはリソースが不足している場合
・オンラインとオフラインを組み合わせた大規模キャンペーンを実施したい場合
・企画から実行まで一社に任せたい場合
注意点窓口が一つで便利な反面、各分野の専門性は「特化型」の企業に比べて劣る可能性がある。
得意領域が自社目的と合致しているか、過去実績を確認することが重要。

 

一目でわかる!目的別おすすめ企業タイプ早見表

これまでの内容を一覧にまとめました。自社の目的と照らし合わせて、どのタイプが最適か確認してみましょう。  

 

主な目的 

おすすめの企業タイプ 

特徴 

戦略立案・ブランド刷新 A:コンサルティング型 上流工程から伴走。事業貢献を意識した企画。 
大規模な事務局運営 B:オペレーション特化型 大量処理のノウハウが豊富。正確・安全な運営。 
SNSでの話題化・リード獲得 C:デジタルマーケティング型 最新のWebトレンドに精通。オンライン集客に強い。 
リソース不足・丸投げしたい D:ワンストップ総合支援型 企画から実行まで一気通貫。窓口が一本で楽。 

 

複数のタイプの会社に、同じ内容で相談しても良いですか?

はい、全く問題ありません。むしろ推奨します。例えば「コンサルティング型」と「ワンストップ総合支援型」の両方に相談し、提案内容や見積もりを比較することで、各社の強みや考え方の違いが明確になり、より自社に合ったパートナーを見つけやすくなります。

これで安心!キャンペーン代行の費用相場と料金体系

企画・設計フェーズの費用相場

キャンペーン全体のコンセプト設計、ターゲット設定、KPI設定、施策の具体化などを含みます。 

  • 費用目安:10万円~50万円 
     

簡易的な企画であれば無料や低価格で対応する会社もありますが、綿密な市場調査や戦略立案を含む場合は高額になります。 

 

制作・開発フェーズの費用相場

キャンペーンサイトや応募フォーム、抽選システムなどの制作・開発にかかる費用です。 

  • LP制作:15万円~80万円 
  • 応募システム開発:20万円~200万円以上 
     

テンプレート利用か、フルスクラッチ開発かで費用は大きく変動します。 
 

事務局運営・実行フェーズの費用相場

問い合わせ対応、データ管理、抽選、景品発送などの実務にかかる費用です。 

  • 費用目安:月額15万円~100万円以上 

 

応募数や問い合わせ件数、キャンペーン期間によって変動します。景品の購入費用や配送料は別途必要になることがほとんどです。

キャンペーン景品を設定する際は、景品表示法を遵守する必要があります。

 

料金を賢く抑える3つポイント

  1. POINT1

    業務範囲を絞る

    自社で対応できる業務は内製化し、専門知識が必要な部分やリソースが不足している部分だけを依頼する。

  1. POINT2

    パッケージプランを活用する

    代行会社が提供する定型のパッケージプランは、カスタマイズするよりも安価な場合が多い。

  1. POINT3

    キャンペーンの目的を明確にする

    目的が曖昧だと不要な機能や施策を追加してしまいがちです。目的を明確にすることで、必要な業務を絞り込めます。

キャンペーン代行会社選びで失敗しないための注意点

「丸投げ」はNG!自社の目的を明確に共有する

代行会社はあくまで成功のためのパートナーです。「全部お任せします」というスタンスでは、本当に望んだ成果は得られません。なぜキャンペーンを実施するのか(売上向上、新規顧客獲得、ブランディングなど)、何を達成したいのか(KPI)、ターゲットは誰か、といった情報を自社で整理し、明確に伝えることが成功の鍵です。代行会社と二人三脚でプロジェクトを進める意識を持ちましょう。 

 

契約前に必ず複数社から相見積もりを取る

1社だけの話を聞いて決めてしまうのは非常に危険です。最低でも3社以上から話を聞き、提案内容と見積もりを比較検討しましょう。相見積もりを取ることで、自社のキャンペーン内容に対する費用相場が把握でき、各社の強みや弱みも客観的に比較できます。手間はかかりますが、このプロセスを省くと、後で「もっと良い会社があったのに…」と後悔することになりかねません。 

 

まとめ

この記事では、キャンペーン代行会社を比較検討するための7つの重要ポイントから、目的別のおすすめ会社、費用相場まで詳しく解説しました。 

▼キャンペーン代行会社選びの7つの比較ポイント 

  1. 対応可能な業務範囲の広さ 
  2. 実績と得意分野 
  3. 料金体系と費用相場 
  4. 企画・提案力 
  5. セキュリティ体制 
  6. サポート体制 
  7. 契約形態の柔軟性 

最適なキャンペーン代行会社は、企業の目的や状況によって異なります。今回ご紹介した比較ポイントを参考に、必ず複数社の話を聞き、自社にとって最高のパートナーを見つけてください。信頼できるパートナーと組むことで、キャンペーンの効果は飛躍的に高まります。 

 

よくある質問

キャンペーン代行の費用は最低いくらから依頼できますか?

依頼する業務範囲や会社によりますが、シンプルな事務局代行のみであれば月額10万円程度から、Webサイト制作を含む小規模なキャンペーンであれば総額30万円~50万円程度からが目安となります。まずは複数社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

キャンペーンの企画から相談に乗ってもらえますか? 

はい、多くのキャンペーン代行会社が企画段階からの相談に対応しています。目的やターゲットを伝えるだけで、最適なキャンペーン案を複数提案してくれる会社も多いです。企画力も重要な比較ポイントの一つです。

個人情報の取り扱いは安全ですか?

信頼できる代行会社の多くは、Pマーク(プライバシーマーク)やISMS認証を取得し、厳格なセキュリティ体制を構築しています。会社を比較する際は、これらの認証を取得しているかを必ず確認してください。

小規模なキャンペーンや、短期間だけの依頼も可能ですか?

はい、可能です。多くの会社が企業の規模や予算に応じて柔軟に対応してくれます。短期間のスポット依頼や、特定の業務(例:プレゼント発送のみ)に特化したサービスを提供している会社もありますので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。

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